不貞の確たる証拠がない場合に、粘り強い交渉を続けたことによって相手の女性 に不貞の事実を認めさせ慰謝料を獲得した事例

不貞の解決事例

「不貞の確たる証拠がない場合に、粘り強い交渉を続けたことによって相手の女性 に不貞の事実を認めさせ慰謝料を獲得した事例」

依頼者:男性

争点:慰謝料請求

1.相談内容

依頼者(X)は、「夫(A)が不貞していたことが分かった。けじめとして相手の女性(Y)に慰謝料を請求したいが、Y が不貞の事実を否定し慰謝料の支払いを拒否している。不貞現場の写真等も持っていない。このまま泣き寝入りするしかないのか。」と相談に来られました。

2.解決方法

当事務所は、まずはYに対し、弁護士名で慰謝料の支払いを求める書面を送付しました。しかし、Y からの回答は、またも不貞の事実を否定し慰謝料の支払いを拒否するものでした。

そこで当事務所では、たとえ不貞現場の写真のような確たる証拠がないとしても、不貞が現実に存在したことを明らかにする方法はあるはずと考え、Xが残していたAの行動に関するメモ等から不貞の存在を示す細かな事実を拾い出し、それらを詳細に記載した書面をYに送付するなどして、粘り強い交渉を続けました。その結果、Yは最終的に不貞の事実を認め、120万円の慰謝料の支払いに応じました。

3.ポイント

相手方が不貞の事実を否定している場合、慰謝料請求は困難と考えがちです。しかし、そのような場合でも現に存在したはずの「不貞」の存在を明らかにする方法は必ずあるはずです。

当事務所では、依頼者の話の中から不貞の証拠となり得るものを拾い出し、慰謝料の請求へとつなげていきます。今回の事例でも、確たる証拠がない中で、依頼者とともに諦めずに交渉を続けたことが最終的な結果につながったと思います。

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弁護士 鈴木軌士

弁護士。神奈川県にて25年以上の弁護士経験を持ち、離婚の解決実績を多数持つ。不動産分野にも精通しており、離婚に関する不動産問題にも詳しい。事務所には心理カウンセリングが併設されており、法的なケアと精神面のケアを行うことができる。

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