熟年離婚のメリット・デメリット

熟年離婚のメリット・デメリット

熟年離婚された方が離婚を決意するまでの経緯としては、結婚して以来徐々に溜まっていた配偶者への不満が、「子供の独立」「夫の退職」といった熟年期に起こる人生のイベントが引き金として顕在化した、というものが多いようです。

このような熟年離婚をされる方が考える離婚のプラス面としては、以下のようなものが挙げられます。

【プラス面】

●夫が原因となっている悩みから開放される

・家庭内暴力
・夫による金銭的な問題
・舅、姑との関係
・介護
・浮気

●新しい生活を始められる

・冷め切った夫婦関係からの脱出
・これまでできなかった趣味・生活(旅行など)への挑戦
・新しい恋愛

●姓を変更することができる

離婚を決意される方が上記のようなプラス面を見込んでいる一方で、熟年離婚にあたっては、下記のようなマイナス面も考慮しなければなりません。

【マイナス面】

・世間体が悪くなる
・経済的な安定を得づらくなる
・勤める必要性が高くなる
・衣食住の質が下がる
・老後の生活が保証されない

これらマイナス面の中でも特に、金銭に関するものが深刻なものであるといえます。
金銭に関するマイナス面を回避する上で一番現実的な方法は、離婚に際してより多くの離婚給付を受けることです。

離婚給付とは、財産分与と慰謝料の支払いを併せたもので、適正な金額の離婚給付を獲得するためには、離婚を申し立てるまでの周到な準備が必要であり、専門家のアドバイスを受けることが一番の近道と言えます。

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弁護士 鈴木軌士

弁護士。神奈川県にて25年以上の弁護士経験を持ち、離婚の解決実績を多数持つ。不動産分野にも精通しており、離婚に関する不動産問題にも詳しい。事務所には心理カウンセリングが併設されており、法的なケアと精神面のケアを行うことができる。

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